量より質 or 質より量?
量より質、あるいは、質よりも量?
どちらがいいかなんて物によって違うし一概に決められるものではないですが、少し考えてみたいと思います。
絵を描く、文章を書く、楽器を練習するといったときに、とにかく下手でもいいからたくさん手を動かすことはすごく大切だと思っていて。この時期は「質より量」のターンです。最初はうまくいかないので、継続して手を動かすためには、対象を好きでなければ難しいようです。親とか先生とかにやらされてる感があるものは、決して上達しません。
うちの子たちもそうでした。1人は歌うのが好き、1人は絵を描くのが好き。料理も好きな人はやる、苦手な人はやらない。好きなことは上達する。シンプルですよね。好きこそものの上手なれとはよく言ったものです。あと、下手の横好きでもいい。好きなら、楽しいから続くわけです。
まずは「動く」ことが大切。
がむしゃらに「質より量」でじたばたする時間って、ある程度必要みたいです。そうやっているうちに、いいものを見たり、聞いたりしたくなってくる。いいものを作りたくなってくる。自然と「量より質」のターンにたどりつけるのだと思う。
私もじたばたターンを随分進んできて、人生折り返しの時期に入ったように思います。今後も、つたない経験で得られた審美眼を生かしつつ、好きなことを大切に、質のいいもの、品のいいものに触れていきたいなあと思っています。