切り株で休憩

ときどき花を買います

断捨離の怖さ

割れた植木鉢など、捨てようと思いつつ放置していた不燃ごみをごみセンターに持ち込んで捨てました。気になっていたのですっきり。

子どもらが独立して話し相手が減り、必然的に自由時間が増えたため、「やるか〜!」と乗り気なときは掃除や片付けが捗ります。気分は晴れるし、家が綺麗になっていい。ただ、いわゆる断捨離って怖い面もありますよね。

断捨離って本来は、仏教の言葉みたいですが(※)、どうやら、捨てる快感に依存しちゃうケースがあるのでしょう?

 

※調べてみたら、仏教用語ではないそうです。へぇ~ → 「断捨離」という言葉の意味を知りたい。(仏教用語なのか) | レファレンス協同データベース

 

捨てる行為が楽しくて、病みつきになって「もう捨てるものはないか?」と探し始めるらしい。エスカレートすると、思い出の品はもとより、夫の趣味コレクションまで捨てちゃって家庭崩壊になったとか、そういう話を見聞きしますよね? めちゃくちゃ怖くない?

家族の私物を捨てるのは行き過ぎです。人の大事にしているものを勝手に捨てたら家庭内でも犯罪じゃないのかな。訴えられるケースもあるのでは? どうなんだろう。

何より、断捨離の怖いところは、掃除の延長線上だから「私は正しい」と思いやすいところ。正義のヒーローになっちゃうんだと思うのです。

もちろん、ほどほどにバランスが取れていれば、断捨離してる本人はすっきりして、家族も快適になって、暮らしが豊かになるでしょう。それは分かってる。ごみ屋敷よりは、衛生上はいいと思う。

とはいえ、共同生活の場合、やりすぎは絶対によくない。これは自分に言い聞かせるために書いているのですが、

家族の大切なコレクションを「ごみ」認定するのはやりすぎ環境破壊です。あれですよ、たとえは悪いかもしれませんが、芸能人の不倫騒動に仲間うちで感想を述べるのはいいけれど、正義漢ぶって当人のSNSに罵詈雑言を書き込むのはやり過ぎというのと似ている。それは、ただの迷惑行為だよね。

主婦ってさ、

私も含めて、毎日家事を頑張っててえらい。ただ、自分が法律みたいになっちゃうのが玉にキズだと思うのです。自戒を込めて。

そういえば昔、毒親的な実母に文庫本を捨てられたことがありました……うわー。思い出してつらくなってきた。幼少期のトラウマがこの記事を書かせたのでしょうか… 当時の母も、家事育児が大変でテンパってたのかもしれませんね…笑

家事は本当に大変。エンドレスだし、無給だし。日々頑張っている同志の皆さまには「お疲れさま」の気持ちでいっぱいです。

でもね、そんなにめちゃくちゃ頑張らなくていいはず。正義のヒーローは休み休み掃除するぐらいがちょうどいいよ。うむ。断捨離はほどほどにしようね。