切り株で休憩

ときどき花を買います

愛読書の映像化について

かつて、20~30代のころは、原作本が気に入った場合、それが映像化したものを好んで観ることがありませんでした。漫画原作のアニメも、ちょっと観ては「なんか違う」と思うことが多かったし、ハリー・ポッターシリーズも先に小説を読んですごく気に入ってしまったために、長い間映画は観なかったです。がっかりしたくなかった。

あの時期の自分は、悪く言えば単なるワガママですが、よく言えば、若くて、感受性が豊かだったのだろうと思います。「もったいない」とは特に思わなくて、嫌なものは仕方なかったよねえと肯定してあげたい。

今は、すごく好きな小説や漫画が映像化されることに、喜びまで感じます。ハリー・ポッターもファンタビも映画は大好きですし、国内外の小説が映画化されると喜んで観に行きます。ちょっとストーリー変わってる! 登場人物が増えてる! というのも楽しめるようになりました。

とはいえ、どうして大丈夫になったんだろう。

単に思考が大人になったからなのか、育児をする上で子ども達がそういうの平気なタイプだったからか、どうなんでしょうね。もしかすると自分が仕事の上で「構成する」とか「かたちづくる」ことを続けてきて、色んな立場の制作者の思いが分かるようになったからかもしれない。分かんないですけども。

何にせよ、頑固だった自分が少しいなくなって、柔軟になれたのは良いことです。よかった。今は、どの娯楽作品も有り難く受け取っています。続きもののドラマとか、大袈裟でなく、生きる上でこの上ない楽しみになりますよね。